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和泉 明と羅織の出会い
京都市生まれ。西陣織を生業とする家に育ち、高校で染色・織りの専門課程を修了・卒業。
昭和45年、40代の頃に東大寺の正倉院に残された「羅織」と出会い、羅織の研究に没頭するようになりました。図書館に通い詰め、古い文献を読み解き、古代の文様を編み図に興して復元していくことで羅織の知識と技術を独学で習得。さらに5年の歳月をかけ、自らの手で羅織の織機を作成し、オリジナルの装置を考案しました。
展示会への出展もおこない、数々の入選を果たしました。しかし、あるとき、技術ばかりを追い求め自己満足になっている自分に気付き、織り職人としての自身を振り返ります。
このままでは駄目だと一念発起し、各所属団体を退会して独自の道を歩む決断をしました。
織り職人としての在り方を日々模索し、羅織と真摯に向き合うため個人作家として活動し、現在に至ります。
主な経歴
- 1947年7月
- 京都市生まれ
- 1965年4月
- 京都市立洛陽高校卒
- 1989年1月
- 独立自営
- 1995年4月
- 日本伝統工芸展近畿支部 初入選
以降 本展、近畿展、染織展 連続入選
- 1996年2月
- 通産省認定西陣織伝統工芸士認定
- 1996年~
- 本展、近畿展、5年連続入選
- 1998年9月
- 日本工芸会正会員認定
- 2001年3月
- 近畿展入選
- 2001年4月
- 染織展入選(日本工芸会会長賞)
- 2002年
- 近畿展入選
- 2003年
- 本展入選
- 2004年
- 近畿展入選
- 2005年
- 近畿展入選、日本工芸会近畿支部長賞
- 2005年
- 本展、染織展入選
- 2006年
- 近畿展、染織展、本展 入選
- 2008年
- 各所属団体を退会
以降、個人作家業に専念